瑛ルイカの雑記帳

ときどきしか書けませんが、よろしくお願いします

服選び:苦手だったし、今も苦手だ

今週のお題「苦手だったもの」

今日は東池袋西武百貨店ではストライキのため全館閉店とのことだった。
SEIBUの文字は1980年代の消費文化と結びついていて、お金のない貧乏学生だった私にはあまり良い思い出のない時代である。
きらびやかなファッションがもてはやされる中で、トレーナーとジーパンで過ごしていた私は、人の目を気にしなければ特にみじめでもなく充実していた。
しかし当時の私の同級生や知人たちは、私に余計なことを言って、服装に意識を向けさせる。いつも同じ服だね。いまどき、Tシャツとジーパンはめずらしいね。
(時たま紺のブレザーを着て行ったりすると)なんでいつもそういう服を着ないの。等々。

おしゃれに関心がなかったわけではない。
幼少期には児童向けの月刊誌に髪のとかしかたや、女の子らしい洋服の話が書いてあって、私も十分流行に敏感であった。まあ、そのようにちゃんとメディアの方向付けに影響されていたというべきか。
しかし、欲しい服は買ってもらえない。無理して買ってもらうと、母親から必ずなんらかのしっぺ返しがある。詳しくは述べないが。。。
そういう母への抵抗からか、灰色とか濃茶などのセーターとズボンという姿に私は落ち着きを感じるようになった。

18歳を過ぎてからもそのように(文字通り)色(気)のない娘に、今度は母は問題を感じるようになった。
何とか私にそれなりの服を着るようにと、ある時、苦しい家計から、洋服代を出してくれることもあった。
彼女にとって、私の学業は基本、どうでもよかった。それよりも、年頃にふさわしい身なりをしてほしい、とのメッセージであった。
葛藤の多い母子関係の中で、服選びは私に心理的な壁になっていた。
ひとつ告白しておくと、もらった洋服代は部活動の付き合いなどに消えていった。申し訳ありません。